とは言っても枯れてしまっては元も子もありません。
どうしても枯らしてしまう、いつまで経っても大きくならない等の悩みに関してはどこが植物に良くないのか、その問題をどうしたら良いのかを考えなければなりません。
成長に関係してくるのは勿論、病害虫の話とも関わってくる重要なポイントになってくると言えるでしょう。
苗の直径が大きくならない
低地性に関しては一定のサイズ以上にしたくないという事もありますが、小苗がいつまで経っても成長しない場合は環境の改善が必要です。
根が張っていないという可能性もありますが、大体はそれを含めても置かれている環境では大きくなれない、なろうとしないという状態になっているケースが多いです。
毎回出る葉がほぼ同じ大きさだったり大きくなったり小さくなったりを繰り返している場合は環境の改善を図る必要があるでしょう。
ピッチャーが出来ない
ピッチャーそのものが出来ない場合は施肥によるものだったり、日照不足、根が傷んでいる、乾燥した風が当たる環境に置いている等様々な原因が考えられます。
この場合は葉が開いてもツルの先が縮れてしまっていたり黒く変色していたりしてツルが伸びません。
ピッチャーが一つしかつかない、ピッチャーが出来てもすぐ枯れてしまう場合は環境がベストな状態から少し離れていると生じます。
これは成長に使うエネルギーに精いっぱいでピッチャーを何個も保つ余力がないのが原因です。
徒長しだした苗も植物体を伸ばそうとしたり開花する為にリソースを割くのでピッチャーを作る機会が減ります。
下葉が枯れ上がる
上記のピッチャーが出来ないとほぼ同じ原因です。
下の葉を維持する事が出ない状況下で起きることが多いです。
根の調子が悪く、水分の吸い上げが悪い場合でも起きやすいです。
根の調子が悪く、水分の吸い上げが悪い場合でも起きやすいです。
このまま放置しておくと脇芽を出してそちらの方に栄養が多く行くように移行します。
ベントリコーサやその交配種は性質上調子が良くてもよく脇芽を出しますが、それ以外の原種や交配が徒長していないのに脇芽を出す場合は、現状の環境だと成長の見込みが無い為脇芽を出して何とかしようとしているサインです。
下葉の枯れあがりが進むと見た目も良くなくそのうち弱っていってしまうので早期に挿し木にしてしまうか脇芽が出たら本体を切った方が立ち直りが早い場合が多いです。
葉に黄色や赤の斑点が出来る
これは高温時にも低温時にも出ます。
原因は生育の適温から離れた事によって植物体内の菌類のバランスが悪くなった事によって起きているものと見られます。
まだ調子を崩し始めているだけではありますが、高温や低温が過ぎるとより重度の生理障害が出始めて最悪枯死に至るので注意が必要です。
葉が黄色っぽくなる
これは適温より低温や高温の環境時に強い光に当たっていると起きやすいです。
季節の変化により最低最高気温が変わってくるとなりやすい症状です。
逆に日照が低いと薄い緑色になり葉も薄くなります。
季節の変化により最低最高気温が変わってくるとなりやすい症状です。
逆に日照が低いと薄い緑色になり葉も薄くなります。
こうなりやすいと思ったら、夏の場合は遮光を強くして涼しくする、冬は温めるようにした方が良いです。
最後に
上記に挙げた例はあくまで見た目でも分かりやすい事柄を数点挙げたにすぎません。
とにかく良く観察する事が変化に気づきやすくなる一歩であると考えています。
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