栽培でやめておいた方がよいこと その2

その1に引き続き気を付けた方がよいことを書いていこうと思います。

何も知らない状態から頭に入れる分には結構楽なものなのですが、一度固定された思考や観念から物事を更改するのは大変です。

開花した花と一緒のスペースに置く

ネペンテスの中には花から多く出るエチレンに敏感な種類がいます。
下に挙げたクリペアタは顕著な例ですが、他の種類もピッチャーが枯れるのが速くなるそうなので注意が必要でしょう。
兵庫県立フラワーセンターのクリペアタ、展示スペースに開花した洋蘭が多く置かれている為下の方の葉やピッチャーが茶色く縮れてしまう(土居寛文氏談)。

展示用の大きな温室でこうなってしまうとなると個人の狭い栽培スペースでは影響がより強く出る可能性があります。

蒸れた環境に入れない

色々試した結果、どの種類も温度が高くて湿度の高い環境(35~40度以上で湿度80%以上)に置くと短期間(ほぼ1日)で枯れます。
ネペンは高湿度を好みますが、湿度を高くするにはある程度閉め切ったり加湿したりする必要はあるものの、温度や空気が逃げる穴や隙間は必ず作りましょう。

この蒸れた環境に置くと、ネペンテスはおそらくエチレン様のホルモンや活性酸素を大量に出して頂芽が自死するような結果になります。

夏場はエアコンを使わないなら閉めきった場所に置かない、冬場はヒーターが動いても温度が高くなりすぎない様に注意しましょう。
これを避ければ突然一日にして全滅してしまうような事は防げます。

最後に

今回挙げた例は程度の差はあれども閉め切ってしまうと起きてしまう事です。
いくらなんでも密閉やそれに近い状態にするととにかく良くないので、乾いた風に当てたりしないようにしよう位の考え方で十分いけます。

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