人工照明について

実際問題は太陽光で育てる事が出来れば良いのですが、立地や天候、置き場所の問題を鑑みると照明に頼らざるを得なくなる場合が殆どです。
特にネペンテスの栽培に於いては洋蘭程日照を求めませんが、室内栽培に向いた観葉植物が好むような弱い日照だと弱ります。

LED

省電力で光線に熱も含まれない為近接での照射が可能です。
灯具そのものから熱は出るので熱くなりすぎないように注意する必要があります。
植物用だと赤青や赤青に白が混じったものがありますが、ネペンに対しては赤色光単体でも育ちますしピッチャーも大きいものを付けます。
電球タイプは光線が非常に強く直進するため離して使用する事が前提です。
あまり光が広がらないのは欠点でもあり利点にもなります。

よくある白色LEDは排熱が強く、波長もほぼ青色LEDと変わらない為、演色性の改善以外では不利な側面が多いです。

蛍光灯


光もあまり強くなく熱も出ますが、冬季の低地性等の栽培には有用です。
植物育成用の波長の調整されたものもあるので使いようによっては成果も上げられます。
光線に熱が入っているので、植物体に近付けて照射すると葉が焦げる可能性があります。

その分LEDよりも用土の乾湿が冬でも作りやすい方に入ります。
昼間の暖房代わりの使用も出来ます。

メタルハライドランプ

太陽光に近い波長と強い演色性を誇ります。
消費電力が高く熱も出るので排熱を考えないと危険です。
ネペンテスにまでわざわざ使う必要性はないです。

まとめ

基本的にはLEDの使用をした方が無難です。
ですが見ての通り植物の光合成に主に使われる光のみの赤青LEDは目に良くないです。
これに照らされた植物は人間の目ではどのような調子かも判別が付きにくく枯らしてしまうリスクも増えるように感じます。
 これは撮影用の照明ですが赤と白(青色)LEDで演色性は改善されています。
なので赤青LEDを使うとしても多少は白色LEDのような普通の照明を当てて観察しやすくするのが全体的な管理にも響いてくるでしょう。
 今回はここまでですがネペンの求める光の質や強さというのは他の植物はあまり好まないようなものになります。
あれもこれもやりたいとなるとこの問題が大きくなっていくのが現実です。



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